- ピンクリボン
この秋、あなたのまちがピンクに染まる理由とは?
知っておきたいピンクリボン月間のこと
2025.10.3
10月になると、街のあちこちがピンク色に彩られているのを見かけませんか?
ランドマークのライトアップや、イベント、キャンペーン…実はあれ、「ピンクリボン月間」と関わりがあるんです。
当コラムでは、知っているようで知らない「ピンクリボン月間」について、少しご紹介します。
ピンクリボン月間って?
ピンクリボンの始まりはアメリカ。乳がんで大切な人を亡くしたご家族が「同じ悲しみを繰り返さないように」という願いを込めてリボンをつくったのがきっかけでした。その小さな想いが広がって、今では世界中で乳がん検診を呼びかけるシンボルになっています。
そんな10月の「ピンクリボン月間」には、ライトアップやイベントを通して、乳がんを「恐れ」や「偏見」ではなく、正しい知識と理解で向き合おうというメッセージが込められています。
日本での広がりと、これからの課題
日本では、2000年代からさまざまな団体や企業が協力したことで、ピンクリボン運動は年々広がっています。しかしながら、乳がんについて「知ってるよ」という人は増えてきた一方で、検診の受診率はいまだ低い水準に留まっています。
乳がんは早期発見・早期治療で助かる可能性が高い病気。だからこそ、検診受診率を上げていくことがこれからの大きな課題になっています。

ピンクリボン月間が伝えたいこと
ピンクリボン月間は、
- 正しい知識を広げること
- 誰もが安心して検診・治療を受けられる社会をつくること
- 乳がんと向き合う人に「ひとりじゃない」と感じてもらえる環境を整えること
そんな願いが込められています。
2025年の大阪では、大阪城天守閣や天保山大観覧車、大阪市役所本庁舎がピンク色にライトアップされる予定です。街がピンク色で染まる光景を見たとき、「ピンクリボン月間」を思い出してもらえたら嬉しいです。
さいごに
当院でも「ピンクリボン月間」にあわせて、ピンクリボンアドバイザーによる啓発活動を行っています。
検診キャンペーンの企画や、院内ではセルフチェックの方法など乳がんに関する情報を掲示していますので、ご来院の際にはぜひご鑑賞ください。
乳がんは、誰にとっても「自分とは無関係」ではありません。
大切な人を守るために、そして自分自身の未来のために。
この10月、ちょっと立ち止まって考えてみませんか?
「検診を受けてみようかな」「イベントに参加してみようかな」そんな小さな一歩が、あなたや大切な人の未来を守るきっかけになるかもしれません。