- MRI検査
脳の老化は30代から!?
人工知能(AI)で見える化する
“MVision health”が始まります
2025.12.24
あなたの脳は、元気ですか?
目に見える老化は気にしていても、脳の健康状態まで意識している人は意外と少ないかもしれません。
しかし、脳は30代から少しずつ変化し始め、その進み方には大きな個人差があります。
そこで当院では、2026年1月からAI技術を活用した“MVision health(エムビジョン・ヘルス)”を導入し、20周年記念コースにて提供を開始します。
この検査では、MRI画像をもとに脳の萎縮や白質病変といった認知症リスクの兆候をチェック。
自分の脳の健康状態を“見える化”することで、将来に向けた生活習慣の改善や、脳の健康管理の第一歩を踏み出すことができます。
なぜ“脳の健康チェック”が必要なのか?

「脳の老化」と聞くと、認知症を思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、脳の変化は実は30代から少しずつ始まり、気づかないうちに進んでいきます。
脳の萎縮や白質病変は、加齢だけでなく、高血圧・飲酒・睡眠不足・肥満・ストレスなどの生活習慣とも深く関わっています。
ところが、脳は外から見えない臓器のため、自分の脳がどれくらい元気なのかを“自覚”するのはとても難しいのです。だからこそ、定期的に状態を知ることが、早めの対策につながります。
では、あなたの脳はどちらでしょうか?
右の画像で「健康で若々しい脳」と「加齢で委縮が進んだ脳」を比較してみてください。
AIが脳を「見える化」する—“MVision health(エムビジョン・ヘルス)”の特徴

これまでの脳ドック(頭部MRI・MRA検査)は、脳腫瘍や脳動脈瘤、脳血管の異常など、重大な脳疾患を早期に発見することが主な目的でした。MRI画像の確認は医師の目視で行われるため、認知症リスクに関わる「脳の萎縮」や「白質病変」がどの程度進んでいるのかを“数値”として評価することは難しく、体重や血圧のように“経年で管理する”という使い方はされていませんでした。
しかし近年、AIによる画像解析技術が大きく進化したことで状況は変わりつつあります。
過去3万件以上の脳MRIデータを学習したAIが、通常の脳ドックで撮影する画像をもとに、
- 脳の萎縮の進行度
- 白質病変の量や傾向
- 同年代との比較による相対的な位置づけ
といった情報を、“定量化”できるようになったのです。
2026年1月に当院が導入する“MVision health”は、このAI解析を基盤とした脳健康評価プログラムです。
AIの開発を率いたのは、医療分野における世界最高峰のジョンズ・ホプキンス大学医学部の教授である森博士。
彼の技術は世界中の研究者や日本の医療機関で広く利用され、米国放射線学会では“過去100年で最も貢献した論文15選”にも選ばれています。
“MVision health”では、あなたの脳の健康状態を年齢や性別ごとの基準と比較し、
- 現在の脳の状態がどの範囲にあるのか?
- 加齢変化が進みやすいタイプかどうか?
- 継続受診による経年変化のチェック
などをわかりやすく“見える化”。治療ではなく、将来の認知症リスクを下げるために、生活習慣を見直すきっかけとなる検査です。
こんな方におすすめです
✓ 睡眠不足やストレスの多い30代
✓ 飲酒や会食の増える40代
✓ 運動不足になりがちな50代
✓ 基礎疾患が増えてくる60代
✓ 認知症の家族歴があり心配な方
✓ 健康意識の高い方
✓ 20代で若い脳を“記録”しておきたい方
「えっ、これが関係あるの?」と思われたかもしれません。
また、「自分はまだまだ若いから関係ない話」と感じられた方もいらっしゃるでしょう。
生活習慣と脳の老化は深く関係しています。
「今の自分の脳は、どうなっているんだろう?」と思ったら、一度確認してみてもいいかもしれません。
脳の健康管理は、未来の自分への“投資”
人生100年時代、生涯を通じてアクティブな人生を送るためには、「脳の健康」を守ることが欠かせません。
脳の変化は目に見えないからこそ、早めに知り、早めに対策をすることがとても大切です。
“MVision health”は、治療が必要な病気を見つけるための検査ではなく、認知症をはじめとする脳の健康への向き合い方を見直し、ご自身の生活習慣や環境を振り返るきっかけをつくるものです。
脳は老化のサインが外から見えない“隠れた臓器”。
だからこそ、より良い未来の自分のために、まずは一度、ご自身の脳の状態を知るところから始めてみませんか?